この記事では、「やさしい日本語」で文章を書くためのガイドライン(手引き)の 1 つ「カタカナ言葉に注意する」を解説します。
ところどころにある「語彙と文法を確認する」をクリックすると、直近の書き直しで使った語彙と文法を確認することができます。
ガイドラインの概要については、次の記事を参照してください。
原則
「やさしい日本語」では、カタカナ言葉に注意します。外来語は、もとの言葉と意味や発音が異なることがあるためです。また、和製英語の場合もあります。
ただし、次の場合はカタカナ言葉をそのまま使います。
- 日本語能力試験(JLPT)の N4 レベル、または N5 レベルの語彙である場合
- 日本語への書き直しが難しい場合
- 防災用語など、読み手が知っておいた方がよい場合
具体例(和製英語)
- ノート パソコン
- ドライヤー
- コンセント
これらの語彙は和製英語です。そのため、そのままでは意味が通じない可能性があります。
日本語能力試験(JLPT)の語彙ではありますが、イラストや写真を併用するなどの工夫が必要です。
語彙
次の語彙は N5 レベルです。
- ノート
次の語彙は N4 レベルです。
- パソコン
次の語彙は N3 レベルです。
- ドライヤー
- コンセント
具体例(日常生活でよく使う言葉)
- バス
- タクシー
- テレビ
- ラジオ
- レストラン
- マスク
これらの語彙は、いずれも日本語能力試験(JLPT)の N5 レベルです。これらは日常生活でよく使う語彙であるため、そのまま使います。言い換えるとかえって意味が通じなくなる可能性があるからです。
語彙
次の語彙は N5 レベルです。
- バス
- タクシー
- テレビ
- ラジオ
- レストラン
次の語彙は N3 レベルです。
- マスク
具体例(防災などで使う言葉・その 1)
- J アラート(国が わたしたちに 注意を はやく 知らせる しくみ)
- ワクチン(注射)
- カルシウム(calcium)
常とう語はそのまま使います。例えば、防災や医療などに関連する語彙で、読み手が知っておくべきものはそのまま使います。
常とう語をそのまま使う場合、可能な限り注釈を入れます。日本語の注釈を入れることができない場合、英語の注釈にするなど工夫します。注釈が長くなる場合は、必要に応じて注釈を文として独立させます。
語彙
次の語彙は N5 レベルです。問題なく使うことができます。
- 国
- 私たち
- 早く
次の語彙は N4 レベルです。問題なく使うことができます。
- 注意
- 知らせる
- 注射
次の語彙は N1 レベルです。注釈を入れるか、他の語彙で言い換えます。
- 仕組み
具体例(防災などで使う言葉・その 2)
書き直し前 ハザード マップ(災害が 起きたとき あぶない ところや 逃げる ところが 書いてある 地図)を 見て ください。
書き直し後 ハザード マップを 見て ください。ハザード マップは、災害が 起きたとき あぶない ところや 逃げる ところが 書いてある 地図です。
この例文では、「ハザード マップ」に「災害が起きたとき、危ない所や逃げる所が書いてある地図」と注釈をいれています。この注釈は長すぎるので、1 つの文として独立させます。
なお、注釈に含まれる「災害」は N2 レベルの語彙です。本来ならこの語彙にも注釈をいれるべきでしょう。
「起こる」は N3 レベルの語彙です。今回は使いましたが、「災害が起きたとき」を「災害のとき」と言い換えることも考えられます。
語彙
次の語彙は N5 レベルです。問題なく使うことができます。
- 危ない
- ところ
- 書いてある
- 地図
- 見る
次の語彙は N4 レベルです。問題なく使うことができます。
- 逃げる
次の語彙は N3 レベルです。できれば注釈を入れるか、他の語彙で言い換えます。
- 起こる
次の語彙は N2 レベルです。注釈を入れるか、他の語彙で言い換えます。
- 災害
文法
次の文法は N5 レベルです。問題なく使うことができます。
- 〜とき
- 〜を
- 〜は〜です
- 〜や
- 〜が
- 〜てください
具体例(防災などで使う言葉・その 3)
書き直し前 ハザード マップ(災害が 起きたとき あぶない ところや 逃げる ところが 書いてある 地図)を 見て ください。
書き直し後 ハザード マップを 見て ください。
ハザード マップは、災害(台風や 地震や 火事など)の 地図です。
つぎの ことが 書いてあります。
- 災害が 起きたとき あぶない ところ
- 災害が 起きたとき 逃げる ところ
上記は、「具体例(防災などで使う言葉・その 3)」をさらに書き直したものです。
語彙
次の語彙は N4 レベルです。問題なく使うことができます。
- 地震
- 台風
- 火事
次の文法は N5 レベルです。問題なく使うことができます。
- 〜の
文法
次の文法は N4 レベルです。問題なく使うことができます。
- 〜など